ほぼ1カ月、ドイツとスイスを回り
沢山のものを見て、人に会ってきました。
18年前に疎遠になってしまった恩師に会い、
連絡が取れなくなっていた修業時代のシェフ※に会うことが出来ました。
スイスではスマホが使えなくなってしまったため、
紙とペン、人の好意にすがるという
いまどきではない方法で過ごしてきましたが
奇跡的に恩師と再会し、作業を共にし、杯を傾け
短いけれどこれからの私にとって、大切な時間を過ごすことができました。
この日はふたりともクッタクタなのに
以前のようにワインを飲みながら沢山笑った
修業時代のシェフ フェンカーさんは、バイエルンにあるたくさんの花屋さんへ連れて行ってくれました。
皆この時期はクリスマスの準備で眠る間もないほど忙しいのですが、フェンカーさんは皆さんと顔見知りなので、作業場などもっ快く見せてくれました。
シェフはシュバインスブラーテン(南ドイツを代表する肉料理)をごちそうしてくれました。
すっごくおいしかった。
日本に帰ってきて、「何が食べたい?」と尋ねられても
コレ!とこたえるくらい。
どんな料理よりもおいしかった。
当時ひとりでドイツに渡り
資格をとるためにひたすら働いていた私からは
まさかシェフとふたりで乾杯をする日が来るなんて思いもしませんでした。
※シェフ ドイツ語で上司、ボスなどの意味です。