先月はアーティスト同士のコラボ企画がいくつかあり
打ち合わせや作業に追われた毎日でした。
その中で「楽しんでやりましょう」という言葉が頻繁にでましたが
なんとなくその場の空気を変えたいときに使われていたような気がします。
私もさじを投げて一度この言葉を使ってしまいました。
『楽しんでやりましょう』は
緊張に緊張を重ね、研ぎ澄まされた感覚の先に出る言葉で
何も準備ができていない段階であいまいに使うものではない。
自分が大事にしていること、大切に思っていることは自分にしか分からず
苦しいときは希望を持つことをあきらめそうになるけれど
ソレを育んでいけるのはやはり自分しかいないのだと 今回強く考えさせられました。
今日は先日飾らせて頂いた空間装飾の撤収へ。
会場には障害を持った方が制作したアートが飾られています。
事務局の方に
「この作家さんは、色を使うことをしなかった作家さんで
ゆっくり時間をかけて色の楽しさをわかってもらって…」
作品を作るまでの経緯、説明をしていただき
『制作することが生きることなのだ』とおっしゃっていました。
実際に
話せない、歩けない、食べられない という人がつくったアートに囲まれた空間は
心がのびのびとするような気持のよさで、明るいものです。
50年以上生きて、初めて作品に色を使ったという作家さんの
フキンを一枚買ってきました。
糸一本一本から染めていったのだそうです。
ポーチはなんとなく (・∀・`。)。
明るくていいな と思って。
「作ることが 生きること」