初めて「ヒマラヤユキノシタ」を意識したのは
ドイツで最初の国家試験(フローリストの試験)を受けるとき。
季節は2月。
花屋に入ってくる花は代り映えがなく(…のように感じ…)
外の景色も雪景色で、
寄せ植えのイメージがまったく入ってこず考えあぐねていたとき、
知り合いのマイスターに早朝の国立公園に連れていかれました。
そこで冬枯れた美しい植物を見て
それまでの凝り固まった概念が払拭され
見るもの、手にするものひとつひとつが別なもののように感じました。
マイスターが「どうしても見せたい」と、とあるアパートの庭に入って
雪を掘りはじめました。
「この辺にあったんだけど…」と
3か所めで見つけたのは
破裂しそうなくらい真っ赤になった
“ヒマラヤユキノシタ”でした。
30㎝ほども掘った雪の下に
破れも解けもせず、そのままの形で
真っ赤になった葉をみたときは
ドキッとするような 鮮烈な
今でもその色を覚えてる
それからでしょうか…季節によって変化する植物が気になりだしたのは。
そのアパートの持ち主のおばあさんに怒られたけど
「マイスター試験の準備で…」と謝ったら
がんばってね と何枚かくださいました。
今でもどこか道を通った時に
ヒマラヤユキノシタを見ると
なぜか ココロが暖かくなるのです。
Bergenia cordifolia 'Winter Glow'
来週の植栽に連れてゆきます
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