草木はのびやかに育ち
細やかな光るような雨がしたたり
ときおりすりぬけるそよ風に
木々も清らかにたたずむ
韋 応物
いま自分はどこに居るのだろうか
背の高い穂の手前から 遠くにある情景を想像しているのか
足元にひろがる豊かな大地を前に 遠くの穂の先へ憧れを抱くのか
何年もあたためてきた作品『舒栄』が
良きところへ飾られることになりました
仲春の風景はすばらしい。
草木は伸びやかに生育し、
役所に大事はなく
細雨に洗われ庭の木々も清らかである
唐の時代の詩人、韋 応物の詩
自然を心静かに楽しみ、その深い心情をうたった詩です
この詩を受けて
自分がいまどこにいるのだろう という思いを
作品キャプションに追記させていただきました
まるでこの場所のためにつくったのでは と思うような
たたずまいに 大変嬉しく思います
ご縁をいただきありがとうございます