作品 じょえい【舒栄】

草木はのびやかに育ち

細やかな光るような雨がしたたり

ときおりすりぬけるそよ風に

木々も清らかにたたずむ

韋 応物

いま自分はどこに居るのだろうか

背の高い穂の手前から 遠くにある情景を想像しているのか

足元にひろがる豊かな大地を前に 遠くの穂の先へ憧れを抱くのか

 

 

 

何年もあたためてきた作品『舒栄』が

良きところへ飾られることになりました

 

仲春の風景はすばらしい。

草木は伸びやかに生育し、

役所に大事はなく

細雨に洗われ庭の木々も清らかである

唐の時代の詩人、韋 応物の詩

自然を心静かに楽しみ、その深い心情をうたった詩です

 

この詩を受けて

自分がいまどこにいるのだろう という思いを

作品キャプションに追記させていただきました

 

まるでこの場所のためにつくったのでは と思うような

たたずまいに 大変嬉しく思います

 

ご縁をいただきありがとうございます

 

 

2002年より、ドイツに渡りフローリストの修行を始め、2005年にドイツ国家認定フローリストの資格を取得。2006年からは、世界でもフラワーデザインのレベルが高いオーストリアにて、世界的に有名なフローリストマイスターNicole von Boletzkyのアシスタントとして、数々のヨーロッパ最大級のフラワーエキシビジョンに参加。 詳しくはこちら
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