むくわれる 

来月の展示に向けて

日々作品を制作中です。

 

 

集中している時間だから

普段は見過ごしていても

見えてくるものがたくさんあります。

 

 

昨夜は

ひたすら赤目柳の芽をむいていました。

皮がつるつるして滑るので

手を濡らしながら

親指と人差し指で押しひねります。

 

座ると作業が遅れるので

立ちながら、6時間ほどかかりました。

 

腰が痛くなり

指の腹もひりひりしてきますが

 

つやつやと輝く実をなでたときの

熱を持った指先にひんやり、しっとりと

重みのある

極上の心地よさは

その甲斐あったと思えるものです。

 

これが4,5日すると

ふわふわのひよこのようになるので

シルクのような光沢がみられるのは

ほんの一瞬です。

 

 

 

DMに載せた

『結実』という文字は

この赤目柳の枝でかきました。

 

『今年は実をむすぶ歳となりますように』

願いをこめて。

 

 

 

 

齋絢子植物展「結実」

2022.2.2₋2.14

アートカフェRose

 

Ayako Itsuki
2002年より、ドイツに渡りフローリストの修行を始め、2005年にドイツ国家認定フローリストの資格を取得。2006年からは、世界でもフラワーデザインのレベルが高いオーストリアにて、世界的に有名なフローリストマイスターNicole von Boletzkyのアシスタントとして、数々のヨーロッパ最大級のフラワーエキシビジョンに参加。 詳しくはこちら
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