倒れた木
朽ちた木
静かなものを見ていると、
その奥にある暗い裂け目の方へ
意識が引かれていく
白樺の小口に現れる隆起や沈みは
木というより
どこか別の地層のようで
触れられない時間を見ている感覚に近い
整えられた表面は
目に優しい
けれど
それだけでは満足できなくなっている
風でほどけたのか
風によって寄り集められたのか
記憶の中の大切な風景だからこそ
簡単には触れられず
近づくほど遠ざかっていく
だから一度
世界の繋がりを崩してみる
組み替えることでしか
見えてこないものがある気がしている
世界を組み替えるエネルギー
その感覚に惹かれている

