先日特別にカットしていただいた玄昌石と波板石を
ダイヤモンド入り鉈でカットしました。
どちらも雄勝石なのですが
左が玄昌石、右が波板石になります。
(玄昌石は加工しやすく、波板石は硬く作業しにくいです)
「白い雄勝石があるから、黒いのと一緒にオブジェ作ってね」
と言われたのですが
実際見てみると、色の違いがそれほどはっきりしていないので
作ろうとしていたデザインが可能なのかな・・・と考えているところです。
お客様から注文をいただく場合
自分が思うデザインだけでは、結果として成功しないこともあり
またその逆に
お客様のいうとおりに進めていくと
お客様が求めるものと逆の方へいってしまうこともあります。
今作品を展示してます商工中金ロビーにメンテナンスへお伺いする際
銀行へいらしているお客様から声をかけられたり
展示をご覧いただいた方からのメモがあったりします。
その中に
「思いがけず」とか「殺伐とした空気の中で」などという表現があります。
そういう表現からみると
銀行に置く作品は
モダンでスタイリッシュな作品より、ホッとする・安心感が得られる作品のほうが良いのかな
と思います。
ドイツの職業訓練学校で
国家試験に必要な「空間装飾のデザイン・見積り」の過去問を何度か練習しました。
その時の試験問題のひとつに「近代的な銀行のオープニングパーティーにてエントランス装飾‥」というものがありました。
その時は「モダンな銀行」としか考えず一式書いたのですが
現場は試験のようには行きませんね。
デザインの可能性は無限だから
それを考える人が何を選ぶのか
大切なことだな と改めて感じます。